広告の営業マンをやめたい!!
と思っている方に、元広告営業マンからアドバイスを送ります。
別に辞めたいとは思ってないよ…って方は、この記事を読むのは時間の無駄になると思いますので悪しからず。
INDEX
- 結論、やめたいなら早く異動するかやめたほうが良い
- 広告営業マンの残業は本当に不毛だってことに気づいたほうが良い
- 異動/転職で、逃げるが勝ち組になろう
- さあ、行動しよう
僕は現在広告会社のコミュニケーションプランナーとして働いていますが、入社してからしばらくブラックな広告営業マンをやってきました。
当時の残業は入社以来毎月100時間は超えていましたね。
1年で1200時間。丸々50日です。
本当に不毛でした…。
その不毛さに気づき、自ら異動願を出して現在のスタッフ部署に異動となり、いまでは残業時間は半分以下に減りました。
好きで入ったこの業界ですが、営業をやると嫌いになります…。
今は異動して、存分に好きな広告・コミュニケーションの仕事を楽しんでいます。
一度広告の営業マンをやめた経験からアドバイスできることもあると思ってこの記事を書くことにしました。
同じように広告営業をめたいと思っている方の参考になればうれしいです。
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結論、やめるなら早くやめたほうが良い
いまこの記事を見ている人は広告の営業をやっていて、やめたいと思っている人だと思います。
何度も言いますが、別まだやめたいとまでは思っていない…って方は見なくてOKです。
それで、結論から言いますと、
早くやめるか異動したほうが幸せです。
これは絶対だとあえて強気で言い切りたいと思います。
僕は実際に広告の営業をやめたいと思ってからすぐに行動に移しましたが、幸いなことに願った部署に異動できて、今はとっても幸せですよ。
やめる理由は、基本3つ。
広告の営業をやめたいと思う理由はいろいろあると思いますが、基本的には下記のようなことだと思います。
- 人間関係(社内外含めて)
- 仕事/業務内容
- ライフワークバランス
僕の場合は仕事内容とライフワークバランスでした。
人間関係は、環境を変えないとどうにもならない
広告の世界って、結構厄介な人が多いですよね。
- 口先だけで何も行動しない上司
- 理不尽な要求を突きつけるクライアント
皆さんもきっとこういった人たちに悩まされてきているのではないでしょうか?
ぶっちゃけた話、この人たちは変わりません。
長年やってきた自分のスタイルを変えることはもちろん難しいですし、そもそも自分が相手に迷惑をかけていることに気づけないものです。
だから結局、人間関係も改善することはないでしょう。
あなたが我慢して相手を受け入れるか、距離を置くことくらいしか解決方法はないと思っています。
もしもあなたが人間関係に悩んでいるのであれば、別のコミュニティへ鞍替えするのが手っ取り早い解決策ですよ。
仕事/業務内容は、そもそもコントロールが効かない
企業というものは基本ボトムダウン方式ですので、下に行けば行くほど自分の裁量で仕事をすることが難しいです。
そのうえ広告会社は基本的にクライアントからの相談ありきになってしまいますので、自分の意志で案件は選べませんよね。
ただ、営業内でも所属チームが変わると担当するクライアントが変わって、仕事の進め方がガラッと変わるケースもあります。
基本的な影響としての役割は変わりませんが、クライアントが変わると全く別の仕事に就いたくらいに変化がありますので、チームの変更を願い出るのも選択肢として検討しましょう。
ライフワークバランスは、広告営業には正直無縁のお話
電通の一件があってから、極端な残業は減らそうという機運は生れています。
ですが、広告営業マンにとってこの話は無縁でしょう。
僕が今いる会社にとって言えば、まったくもって残業が減る見込みはありません。
出退勤の新システムを導入しながら、上手いこと記録に残る残業時間が減っている様な制度が整えられ、むしろ残業代が減っている始末です。
ライフワークバランスを求めるなら、広告営業は今すぐにやめましょう。
広告の営業マンとして得られることは限りがある
実際にやってみて思いましたが、広告営業をやっていて身に付くものは下記のようなもの程度です
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 媒体知識
- 信頼関係
逆にこれがあれば広告の営業って誰でも出来ると思うんですよ。
ただ、このすべてをマスターするのはかなり大変です。
2~3年やっただけで身に付くものだとは思いません。
必要なのは「営業として何を得たいのか」を決めて、引き際を判断すること。
- 「WEB系の媒体知識だったら絶対に誰にも負けない」と思ったらやめる
- クライアントから指名発注を貰えるようになったらやめる
- チームリーダーとしてマネジメントを1年経験したらやめる
などなど。
ずるずると営業畑に身をうずめないように自分の中で引き際を意識しましょう。
広告営業マンの残業は本当に不毛だってことに気づいたほうが良い
最初にも書きましたが、僕は入社して以来1年間毎月、100時間以上残業し続けました。
先輩も同じくらい残業していましたし、中にはもっと多い人もいました。
正直この100時間の残業ってかなり不毛でした。
残業してやったこと
実際に僕が経験した不毛な残業の一部をご紹介します
- 見積もり金額を、クライアントにばれないように少しずつ足していく作業
- 深夜に貼り換えた広告ポスターを写真に撮ってクライアントに送る
- 18時にクライアントから相談された内容をもとに、上司の方針で翌朝9時までに企画書にしてクライアントに提出する
- 19時から翌朝5時までの接待
- 3時間クライアントの出待ち
- 先輩の代わりに企画書作成
多分みなさんも経験があるんじゃないでしょうか?
これくらいは当たり前だよね…と思ってしまったのなら、気づきましょう。
見積もりを多少かさ増ししたところで、あなたの給料は上がりますか?
クライアントへすぐに報告出来たら、ボーナスや社内評価が上がりますか?
先輩の企画書を代わりにやったところで、クライアントに褒められるのは誰ですか?
あなたがプライベートの時間を削ってまでやっているその仕事の9割は、不毛です。
誰にとっても意味のない仕事なんです。
自分の身を削ってまで意味のない仕事にご奉仕することは、金輪際やめましょう。
残業が普通じゃないってことに気づこう
まず、広告の営業をやっている人は残業慣れしすぎています。
その意識から変えましょう。
定時があるなら、定時で帰るのが普通です。
仮にあなたが月に100時間近く残業しているとして、それは1日平均5時間残業している計算になります。
5時間あったら何が出来ますか?
残業が減ったら社内の評価が上がった
僕が広告の営業から現在の部署に異動して月の残業は半分以下になりました。
これまで不毛に働いていた時間をこれまでできなかった勉強に費やすことが出来るようになり、仕事が充実するようになりました。
- WEB系の勉強を始めて、新しい仕事を任されるようになった
- 趣味の時間を増やしたおかげで、アイディアの引き出しが増えた
- 社内の人とコミュニケーションをとる余裕が生まれ、自然と指名案件が増えた
確かに残業代は減りましたが、元々残業代なんて割に合わない金額しか入ってきません。
特に若いうちの価値の大きさは圧倒的に
時間 >>>>>>> お金
ですから、定時で帰るのが正義です。
定時で帰ることに罪悪感を感じる必要がなくなるオススメ小説
これはドラマ化されると思います。
定時で帰るってことに罪悪感を覚えてしまうのが日本人の悪いところ。
この本を読むと、定時で帰ることがどれだけ素晴らしいかが分かります。
おまけ:Amazon kindle Unlimitedなら、忙しい合間の勉強も捗ります
転職や異動で、逃げるが勝ち組になろう
さて、改めて結論です。
広告の営業をやめたいなら、さっさとやめましょう。
今営業としてプライベートの時間を削って頑張っている人からしたら、異動や転職は逃げと思われるかもしれません。
それでいいじゃないですか。
現状に甘んじて、不毛な時間を過ごしてずるずる人生を無駄にしちゃ勿体ないですよ。
…さて、ここから先は行動編になります。
なんでやめたいのかを棚卸しよう
やめたい理由は人それぞれです。
異動で解決できる人もいるし、転職しないと解決できない人もいると思います。
そのためにやるのが、異動か転職かを考えるためのやめたい理由の棚卸です。
次の様に進めましょう
- やめたい理由を箇条書きでとにかく書き出していく
- 書き出した「やめたい理由」を一つ一つ確認して、解決方法(転職or異動or自己改善)をメモしていく
- 「転職」で解決できる数が多ければ転職を検討、「異動」が多ければ異動を検討する
異動で解決できる場合にとる行動
仕事内容とか人間関係は、チームや所属部署によってガラッと変わります。
広告の営業をやめたいと思ったら、やることは次の2点です。
- 人事or他部署の中のいい上司に働きかける
- 転職活動をしてみる
順に見ていきます。
人事や他部署の上司への働きかけ
とにかく時間を設けて1対1で相談する時間をつくりましょう。
相談相手は人事か、仲のいい他部署の上司がいればその方でもいいと思います。
- 自分の状況を客観的に見てくれる
- 人事への影響力がある
ことが条件です。
時間を貰えたら、次のことを事前に考えて伝えるようにしましょう。
- 今の状況
- これまでどう頑張ってきたか
- どうして異動したいのか
- 異動できなかったらどうするつもりか
1回で伝わらなければ、何回も何回も相談して自分の熱意を伝えましょう。
僕は確か、半年間くらい月2回くらいのペースで、時間をかけて人事に自分の想いを伝えてきました。
最初はいわゆる入社前と入社後のギャップに悩む若手の相談、というくらいの温度感で対応されていましたが、回数を重ねることで徐々にこちらの話を真剣に汲み取ってくれるようになったのを覚えています。
自分の直属の上司には絶対に相談してはだめ
僕の営業時代の先輩は、直属の上司に相談した結果「今はお前がいないと困る」などと上手いこと言われて丸め込まれてしまった上に、あの人営業辞めたいの?みたいな変な噂まで広がりました。
こうなると最悪ですからね。
直属の上司には相談しないほうが良いと思います。
転職活動をしてみる
正直これがかなり効果あります。
僕は人事への働きかけと並行して、リクルートエージェントやDODAなどの転職サービスを使って、同業界内での転職活動を水面下で進めていき、何度か面接もしながら選考を進めていっていました。
恩恵としては
- 世の中にある仕事の多さを知り、いまの仕事にこだわる意味がないと気づく
- 選考が進むと、自分の市場価値に自信が持てる
- 人事へプレッシャーをかけられる
などがあります。
個人的な実感としては、人事へプレッシャーをかけられることが大きかったです。
正直これで大きく戦況が変わったと思っています。笑
人事に対して選考が進んでいることを伝えると、
- 人材としての市場価値
- 環境を変えることへの本気度
が伝わるのだと思います。
日常の業務をこなしながら水面下で転職活動をすることは忙しい中非常に大変そうに思うかもしれませんが、行動してみるとトントンと話が進んでいってしまうので、意外とすんなり進めることが出来ますよ。
転職で解決できる時に取る行動
転職するなら、絶対に会社の人には相談しないで進めましょう。
百害あって一利なしです。
さて、転職の場合、やることは単純です
- 転職サイト/転職エージェントに登録する
- 実際に相談する
- 転職の対策を練る
焦らず見ていきましょう。
転職サイト/転職エージェントに登録する
とりあえず最初は有名なところを2~3個登録してみるといいと思います。
僕も実際に転職活動をしましたが、
- リクナビエージェント(大手)
- DODA(サポートの質)
- マスメディアン・シンアド(広告系に強い)
の3つを最初に登録して進めました。
さくっと登録しちゃいましょう。
実際に相談する
上記の転職サイトに登録すると、担当者からメールが来て面談の時間を決めることになります。
最初は緊張すると思いますが、とりあえず1回会って全て正直に話して相談してみるといいでしょう。
電話相談OKのところもありますから、まずはこの一歩を踏み出すことが重要かと思います。
この時にちょっとしたアドバイス
担当者に自分と同じ業界経験者をつけて貰えるように交渉しましょう
通常エージェント側で意識してやってくれるものですが、「私あんまり業界について詳しくないんですが…」みたいなふざけた担当者がいるのも確かです。
そうならないためにも最初の面談スケジュールなどを決める段階で、同業界の経験者をつけて貰えるように交渉しましょう。
転職系の会社は、自分自身も転職してきた人が多いので、相当ニッチな業界じゃ無き限りは経験者はいるはずですし、広告の営業に限って言えば電通とか博報堂出身のひともかなりいますから、「やめたい」と話せば色々なことを察してくれます。笑
相談する際にはザックリといいので、
- 今やっている仕事の内容
- 業務の中でこれまで何を頑張ってきたか
- どうして転職したいのか(後ろ向きな理由と前向きな理由)
を考えておくと相談がスムーズに進みます。
転職の対策を練る
ここは基本就職活動と大きくやることは変わりません。
「学生時代の話」が「現職での話」になる程度です。
基本は転職エージェントの担当者が色々とアドバイスをくれるものですが、事前に自分で出来る準備もありますから、出来ることはやっておくのが良いでしょう。
色々あるのですが、僕が実際に使って良かったと思うものを3つだけご紹介しますね。
転職の「判断軸」を知るために読むべき本
転職に必要な「判断軸」について書かれた本です。
転職エージェントに会うと、結構判断を迫られる瞬間っていうのが出てくるんですよ。
そんな時に自信をもって判断できるために、この本を読んでおくとよいですね。
志望動機や面接の対策に読むべき本
元博報堂/ボストンコンサルティングの方が書いている書籍で、いわゆるロジカルシンキングを面接に活用する手法について書かれています。
本来は新卒の就活でおススメされる本ですが、こちらは転職でもかなり使えるものになっています。
ほぼ毎年改定版が出ているので、最新版を買いましょう!
コンサル系を考えているなら、やっておきたい実践本2冊
僕の会社の先輩がコンサル会社へ転職しましたが、面接中に突然フェルミ推定やケーススタディが始まるようですので、きちんと対策を練る必要があるかと思います。
僕も一通り勉強しましたが、転職対策だけでなくロジカルシンキングを身に付ける実践練習としてもかなり役立ちます。
さあ、行動しよう
実際に行動に移せる人って本当に少ないです。
おそらくこの記事を読んでも、100人に1人行動に移せばいい方じゃないかな、と思っています。
でも、それって勿体ないですよね?
おそらくここまで目を通してくださった方もこの記事を読むのに数分はかけているものだと思います。
ここで行動しなかったら、ここまで読んだ時間がまた不毛に終わります。
読んだ内容はすっかり忘れてしまい、またいつもの日々に流されることでしょう。
…もう不毛な時間を過ごすのはやめにしませんか?
実体験から言い切れますが、行動あるのみです。
転職サイト・エージェントはとりあえずここでOK
最後に、記事内でも少し触れたおススメの転職サイト・エージェントをご紹介しておきます。
存分に活用してくださいね。
リクナビNEXT・リクルートエージェント
業界大手のリクルートキャリアが運営するサービスです。
オススメの使い方は
- リクナビ:とりあえず登録して情報収集(検索手段として使用)
- リクルートエージェント:登録してエージェントとの相談窓口に(スカウトサービスなど)
僕もこれは両方登録して使っていまして、ここから選考にいくつか進みました。
エージェントに関して言うと、僕はいい担当者にあたることが出来たので良かったですが、当たり外れがあるらしいです。
※自分と同じ業界経験者を担当者にしてもらうように交渉しましょうね!
マイナビジョブ20's
僕は20代なので、20代に特化したエージェントサービスにとりあえず登録しておきました。
担当者のレスポンスがめちゃくちゃ早いので、サクサク相談が進むのが良かったですね。
担当者に聞いたのですが、30代向けの案件はちょっと少ないらしいので、20代におススメのサービスなのかもしれませんね。
マスメディアン
広告系に強いという噂を信じて、登録して一度面談をしました。
普通にいい担当者(というか熱い担当者?)に出会えまして、面談はとてもいい内容でしたね。
もともと広告業界での転職を検討していたので、広告領域に強いのはとても嬉しいです。
シンアド
こちらも広告に強いです。
ちょっとスピード感が強くて「あれ、もう次面接?」ってなります。
僕は初回面談に行って、10日後くらいには1社面接してました。笑
担当者が業界について詳しくて太いパイプがあるようですので、早く進めたい人にはおすすめです。
doda
とりあえず求人案件が馬鹿みたいに多いので、とりあえず登録して漁ってみるのが良いと思います。
また、職務経歴書の書き方や面接対策などの質がめちゃくちゃ高いです!
A4用紙1枚にまとめたテクニック集を担当者がくれたりもしますが、これがかなり使えました。
いろいろご紹介しましたが、まずは一つ登録して担当者にあってみるのが一番です。
さあ、ここからはあなた次第です。
行動しましょう。